大企業でも、新規事業企画チームに配置されると産みの苦しみを味わう。考えても考えてもこれぞ!という素晴らしい案は出ない。適当に考えた緩めの提案は、上司にことごとく却下される。しかも、その上司も新規ビジネスの成功経験はおろか失敗経験もない。そもそも、新規事業などは成功確率は1000案で3件、いわゆるセンミツだ。
一方、起業すると言って組織を去った輩たちはてこずりながらも粛々とコトを進めている。この差は何か?彼らは、「こんなビジネスをやりたい」と考えて出ていったのだ。しかし、新規事業チームに配属されたあなたは背水の陣でもなく、特に新ビジネスを考えたこともない。この差は歴然である。
さて、中小企業で新規ビジネスを考えるミッションを社長から直々に託されたあなたはどうするべきか。大企業と異なり、潤沢な資金、多様な経験を持つチームメンバー、中長期の時間軸は用意されないだろう。中小企業ゆえ、従来の自分の仕事もこなしながらやらねばならない。しかし、暗い気持ちになってはいけない。元々センミツだ、失敗経験を買おう程度の気持ちで進めよう。
では、どのように進めていくのか考えてみよう。中小企業の場合、資金も人も限られている。したがって、本業と関係が薄いビジネスは成立しにくい。一般的には、自社の既存顧客に新しい製品やサービスを提供するか、自社の持つ優れた技術を活かした製品やサービスを既存顧客以外の市場に提供する案が優先されるだろう。その上で、定量目標を考え、いつまでに、どのくらいの売上、利益を達成するのか目標を定めることが重要だ。そこからはアイディアが勝負。寝ても覚めても考え続ける。どんなアイディアでも良い。最初は数が勝負だ。
ここでいくつかの名言をお伝えしよう。
「新しいことをやれば、必ず、しくじる。腹が立つ。だから、寝る時間、食う時間を削って、何度も何度もやる。」 本田宗一郎
「とにかく、考えてみることである。工夫してみることである。そして、やってみることである。失敗すればやり直せばいい。」 松下幸之助
我々のコンサルティングチームには、成功経験、失敗経験を多数持つコンサルタントが控えています。ぜひ、一緒に!
2019年11月24日